Throwback 2018
Portland -1/2
18-20th Nov, 2018
Portland -1/2
18-20th Nov, 2018
翌日は、朝からバンクーバーを出発し、ポートランドに移動。
全米で10番目に大きい州・オレゴン州。さらにその中で最大の都市として人気を誇るのが、今回の訪問地「ポートランド」です。
ポートランドには、「Keep Portland Weird(キープ ポートランド ウィアード)」という街の合言葉があり、
Weirdは「不可思議な」「風変りな」「奇妙な」という意味の言葉なので、合言葉は「ポートランドは変わり者であり続けよう」という意味になります。
そこには「アメリカ全土に定着している価値観から外れ、自分たちの価値観を大切にする」というポートランドの人々の心意気が込められています。経済大国アメリカのスピーディーで合理的な風潮に乗らず、独自の路線を突っ走る街。それがポートランドの魅力。
ワクワクする気持ちを抑えながら、小さくてよく揺れるプロペラ式飛行機でポートランドに移動したところ、まさかのロストバゲージ…。
はい、予定変更。割と旅の計画はしっかり練る方なので、予期せぬトラブルに慣れているとはいえ、今回ばかりは残念な気持ちが攻め寄せてきました。
到着してすぐにパックTやソックスなど必要なものを買い揃えなければならず、地元のグロサリーストアへ。自分の体に合う小さいサイズにこだわって探していたら、あっという間に時間が過ぎてしまい、気付けば初日の街散策ができず遅い時間に…。
遅い時間になってしまいましたが、一旦ホテルに戻り、残された時間を無駄にしたくないと再び街に繰り出してみたところ、唯一遅くまでやっていたパウエルブックストアという本屋さんが目に留まり、駆け込んでみました。
中では子供が遊んでいたり、おじいさんが本を読んでいたり、学生が勉強していたり、カフェが併設されていたり。9つのフロアからなり、ありとあらゆるジャンルの本がとても分かりやすくカテゴライズされていて、大人でも迷子になるくらいの広いスペース。パウエルブックストアは、ポートランドのランドマーク的存在でもあり、いわゆるインディペンデント系の書店。インディペンデント系の書店の中では世界最大の規模を誇るお店のようです。
本はもちろんのこと、オレゴンやポートランドへの愛情を示すステッカーのほか、投票を呼びかける「VOTE」や、インターネットから離れて実生活へ意識を向けることを訴える「Get off the internet(インターネットをやめよう)」、反骨精神を呼びかける「Read Rise Resist(読み、高め、訴える)」、読書を啓蒙する「reading is sexy(読書はかっこいい)」など、日本ではあまり見られないものも数多く揃っていたのも魅力でしたね。
パウエルブックストアを堪能した後、宿泊先のエースホテルへ戻ってきました。
このエースホテルは、古い建築をリノベーションして独自のスタイルを提供するデザインホテルの先駆けで、ホテル業界に革命を起こし、アメリカ国内だけでなくヨーロッパにも展開しています。
ホテルのロビーは、宿泊客だけでなく一般開放もしていて(無料のWiFiが飛んでいます)、多種多様な人々が集うカルチャー発祥の場にもなっています。また、一角にはお土産コーナーもあって、そのどれもがなんともオシャレでカッコ良いんです。お土産に買っていくと必ずといっていいほど喜ばれるんですよね。
各部屋は、現地で活動しているアーティストがデザインを手掛けていて、インテリアもヴィンテージ家具や現代アートを取り入れた独自の世界観を施したデザインを採用。部屋ごとに異なるコンセプトで作られているので、どの部屋に泊まるかを考えるのも楽しみの1つです。
僕たちの泊まった部屋はここ。
今では京都にもエースホテルができましたが、海外に行った時に泊まって欲しいホテルの1つです。これまでもポートランド以外のロサンゼルス、ニューヨークのマンハッタン、ブルックリン、ロンドンと各地のエースホテルに泊まったのですが、上記でも紹介したように、ひとつとして同じ部屋がないのが、このホテルの魅力。
ポートランドの街の合言葉「Keep Portland Weird(キープ ポートランド ウィアード)」と同じく、一つ一つ違って良いんです。それが個性であり魅力に繋がるんだと改めて感じさせられましたし、AS A BIRDもそうだなぁと勝手に共通点を見出しました。
次回はポートランド後編をお届けします。